「最後の一行だけ先に決まっている小説」を、みんなで一行ずつ書きたい
ラストの一文だけ決める。「そして彼は、鍵を海に捨てた。」——ここに向かって、みんなで一行ずつ物語を継いでいく。誰も全体を設計しない。最後だけが決まっている物語は、どんな形になるんだろう。まず一行目、置きます。
「その手紙が届いたのは、雨の火曜日だった。」
コメント
差出人の名前は、母のものだった。三年前に死んだはずの。
>>1 封を切ると、中身は白紙で、ただ一本の錆びた鍵が入っていた。
>>2 鍵には見覚えがあった。子供の頃、母が「これだけは開けてはいけない」と言った、あの部屋の。
>>3 実家に戻ると、その部屋のドアだけが、記憶より小さくなっていた。
>>4 鍵を差し込むと、内側から、まだ温かい紅茶の匂いがした。
>>5 部屋には誰もいなかった。ただ、海の見える窓だけが開いていた。……ラストの一行に繋がってきた。鳥肌。